スマートコントラクト・プラットフォーム

ビットコインは理解できたけど、イーサリアムってなんだかよく分からない!!

って声をよく聞いたりします。

そこで、今日はイーサリアムの全てを分かりやすく解説していきます。

イーサリアムは今やビットコインに次ぐ仮想(暗号)通貨で時価総額は2017.06.21現在、約3兆5,000億円です。詳細はこちら

ほんの半年ぐらい前までは、イーサリアムの時価総額はビットコインの1/10位だったので凄い躍進です。

 

電卓じゃなくてコンピューター

そんなイーサリアムをひとことで言うと、スマートコントラクト・プラットフォームです。

例えるとビットコインは電卓でイーサリアムはコンピューターです。

電卓は計算しかできませんよね・・・

もちろんビットコインは計算に使われると言うことではないのですが、ビットコインは決済にしか使用できません。

ひとつの用途にしか使用できないので電卓だと例えられるのです。

一方でコンピューターはプログラミング次第で何でもできますよね、イーサリアムもこれと一緒でプログラミング次第でなんにでも応用が効くのです。

だから、イーサリアムはコンピューターに例えられるのです。

なんか仮想(暗号)通貨のイメージでいけば通貨なんだから、ビットコインのように決済だけでいいように思えますが、イーサリアムが目指しているのは決済機能ではありません。

通貨としての決済機能ではなく、ブロックチェーンを使ったスマートコントラクトのプラットフォームを目指しています。

人の手を介さない自動執行システム

スマートコントラクトは分かりやすく言うと契約自動執行です。ある条件を満たすと自動で契約が履行されるシステムのことです。

例えば、自動販売機。町中によくある飲料の自動販売機はお金を入れてほしい飲み物のボタンを押す(ここまでである条件を満たしました)すると、契約が自動執行されて飲み物が出てくる。

でも、皆さんこんな経験ありませんか??

自分が押したのはコーラだったのにコーヒーが出てきちゃったなんてこと・・・

これは商品の補充の時に間違って入れてしまったんでしょうね。

自動販売機はどうしても人の手が介在しますので、ミスが起こるわけです。

これはスマートではないですね。イーサリアムは人の手を介さずに全てを自動化しますので、ミスが起こりません。

ブロックチェーンで自動執行

イーサリアムはこのスマートコントラクトをブロックチェーンを使って実行するシステムです。

プログラムをブロックチェーン上に記録し自動執行を運用していきます。

イーサリアムはオープンソースでプログラムは自由に組むことができるので、様々な応用が期待されていますし、既にたくさんのプロジェクトが開発されています。詳細はこちら

このようにイーサリアムは誰でも自由に使えるスマートコントラクトのプラットフォームなんです。

通貨と言うよりもトークン

仮想(暗号)通貨と考えるとちょっとイメージが違いますが、2.0に分類される仮想(暗号)通貨は通貨と言うよりも株式と考えた方が分かりやすいでしょう。

通貨と言うとどうしても決済をイメージしてしまうのですが、あるプロジェクトのトークン(権利)としてコインを発行する、こんなイメージです。

イーサリアムの場合はコインはEther(イーサー)で取引所ではETHと表記され、国内でも円と換金ができるビットコインの次に有名なコインですが、イーサリアムのプラットフォームを動かすのに必要でGAS(燃料)のようなものです。

ブロックチェーンを使うと何が違う??

ここまでで、大体イーサリアムのことはご理解いただけたと思いますが、ひとつ疑問を持たれる方もいらっしゃると思います。

それは、契約自動執行ってプログラムさえ作れば普通にできるし、今だってたくさんあるのになんで今更騒いでるの??ってことですよね・・・

実はブロックチェーンを使うことによって今までにないメリットがあるんです。

ブロックチェーンを使うメリット

1.分散型のため攻撃されてもシステムダウンしない

2.分散型でなおかつ多数のマイナーたちが管理しているため、改ざんができない

3.人の手を介することができないので、約束通り契約が履行される

例えば、投資ファンドのプロジェクトの場合、イーサリアムを使うと配当をごまかしたり、配当が払われなかったりすることがないので、投資家が安心して投資できます。

運営者の都合によりプログラムを書き換えることができませんので、最初のプログラム通り契約が執行されます。

一方で万が一プログラムに大きなバグがあっても、簡単には修正できないと言うデメリットもあります。実はこれが現実に起こってしまい大きな事件が発生していたのです。

THE DAO事件

2016年6月17日に起こった事件で、イーサリアムのプラットフォームを利用した投資ファンドプロジェクトTHE DAOのシステムのバグをついたハッキング事件です。(イーサリアムのバグではありません)

THE DAOはトータルで1億5,000万ドルも集めた注目のプロジェクトであったが、約1/3に当たる5,000万ドル分のイーサリアムを盗まれてしまいました。

この事件に対してEthereum Foundationはどう対応するのかが注目を集めました。

選択肢は3つ

1.何も対応しない

2.ソフトフォークして盗まれたイーサリアムの保管されているwallettを凍結する

3.ハードフォークしてイーサリアムを取り戻す

以上3つの選択肢があったが、最終的にハードフォークをする選択肢を選びました。

一部のコミュニティーが反発

このことで、多くの投資家からは称賛されたが、一部のコミュニティを失望させた。

なぜなら、中央集権でない分散型のプラットフォームを目指したイーサリアムであれば今回のTHE DAOはひとつのアプリケーションにすぎないのだから、何も行動すべきではないという主張である。

確かに被害者が多く被害額が大きいとは言っても、今回の行動は中央集権になってしまうわけです。

イーサリアム・クラッシックが誕生

このイーサリアムの行動に対して一部のコミュニティが反発し、ハードフォークを拒否した結果生まれたのがイーサリアムクラシック(ETC)です。

もともとのハードフォークする前のイーサリアムだから、クラシックと呼ばれています。

イーサリアムが世界を変える??

Enterprise Ethereum Alliance(エンタープライズ・イーサリアム・アライアンス)という企業連合が組織され、マイクロソフトを始め世界の巨大企業も参加し、日本企業では三菱UFJ銀行やトヨタ自動車も参加しています。

世界の大企業もや国家もイーサリアムの将来性に期待しています。

既に様々なプロジェクトがイーサリアムのプラットフォームを利用してローンチされていますが、今後も益々イーサリアムは広がっていくでしょう。